出版社内容情報
《内容》 精神療法は心身を病む人たちにかかわる精神科医や心理臨床家が、まず身につけるべき基本的技術の一つである。治療者が実際に患者と取り組みつつ、折にふれて参照し、当面の問題について具体的な示唆を得ることができて、しかもそれだけにとどまらず、より深い人間理解への眼をひらかせてくれる、そういう本になってほしいと願いつつ本書を編集した。
目次
精神療法的面接について(精神療法的態度について;精神療法的面接について;薬物療法との関係について;家族とのかかわり)
夢と精神療法
神経症の心理療法(精神分析から;森田療法から;家族療法から;統合―「形の中での運動」)
摂食障害の精神療法(精神療法に必要な精神病理;EDと家族;予後と重症度について;線型的精神療法と円環的精神療法;EDの精神療法の実際;精神療法的戦略の展望)
境界人格障害と自己愛人格障害(境界例治療についての原則;個人精神分析的精神療法;入院治療;自己愛人格障害の精神療法)
分裂病の精神療法(分裂病観;治療目標;治療構造;面接の種類;個人面接の位置付け;組み立て方;生活臨床の働きかかけの5原則;どのポイントに働きかけるか;治療関係;話しやすくするために;働きかけのポイント;特殊な話題;面接の終わり方)
うつ病の精神療法(初期治療;慢性うつ病者に対して;慢性化したうつ病への精神療法の種々相;社会復帰療法;再発予防のために;家族のために;〈軽〉躁転可能性への対策)