叢書メラヴィリア
江戸の身体を開く

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  • サイズ A5判/ページ数 347p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784878937538
  • NDC分類 210.5
  • Cコード C0398

内容説明

「解剖=人の身体を切って調べること」を高らかに謳いあげて『解体新書』は上梓された。蘭医とは即ち「切る医者」であり、江戸の人々は死体を切り、生身の人間を切る「切る医術」へのスプラッタ・ホラーじみた好奇心と怖れを隠さない。「全体として生きて在ること」を捉えようとする日本の知と、「切って中身をさらし、くまなく光をあて」ようとするヨーロッパ近代知の出会い。「解剖」から見た気鋭の江戸文化論。

目次

序 アクセスの図像学
第1章 刃
第2章 身体を切る
第3章 さらされる身体
第4章 つくられていく身体
第5章 身体と国家

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

やいっち

45
四半世紀前に読んだっけ。図書館本か、買って読んだか忘れた。当時、訳者の高山宏をあまり意識してなかった。訳者を考慮して再読したい。書庫にある? 買う?

Meroe

3
江戸時代、身体を「切り開く」ことによって内部を明らかにするということが、オランダから入ってきた。切り開くための器具(「頭部外科手術図」と名づけられた散髪の絵の模写!)、切り開かれた身体の記録(解剖を時間の経過とともに描いた絵巻)、「切り開く」こととそれらの絵がもたらした新たな考え方。図版もたっぷり。暴走気味といえなくもないが、息もつかせぬ面白さ。2012/01/31

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