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暗黒神話大系シリーズ
クトゥルー〈12〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 324p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784878922435
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

湖底から古代生物の化石が引き上げられた時から恐怖が始まった。甦った古代のものがシカゴにもたらした災厄を描いた「湖底の恐怖」。古代ヒューペルボリアを舞台に失われた都市コモリオムとツァトゥグアをめぐる冒険が語られる「サタムプラ・ゼイロスの物語」。莫大な富とともに沈んだスペイン船とその宝を狙うものたちが遭遇した惨劇の物語「首切り入江の恐怖」。H・P・ラヴクラフトが夢の冒険者を襲う恐怖を描く「ヒュプノス」を含め、クトゥルー神話八編を収録。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Smith, Ordinary. Person.

2
 ラヴクラフトはスミスから教えてもらったツァトゥグアを気に入ったようで、すぐに自作に登用しました。スミスの作品でツァトゥグアが初登場するのは今巻収録の『サタムプラ・ゼイロスの物語』ですが、ラヴクラフトはそれより前に発表した『闇に囁くもの』でツアトゥグアの名前を登場させ、同時期にビショップの代筆をした、やはり今巻収録の『墳丘の怪』にもツアトゥグアらとその信仰について描写を挟んでいます。こうした"繋がり"を知ることで、更にクトゥルフ神話を楽しめると思います。今巻はそんな繋がりを知れる2作品を含む8編を収録。2021/07/31

惨児春

1
湖、沈没船など水に関する話が多い印象。そうなるとクトゥルフの独擅場かと思いきや出てくるのは2編だけ、しかも片方はダーレスのいつも通りのガッカリ短編、残念。もう一編は共作名義だけどほぼラヴクラフトの手によるものと考えてよさそうなラストの中篇墳丘の怪。地下世界クン・ヤンの探訪記です。個人的にはもう少し展開にキレがあったら似たような作風の狂気の山脈や時間からの影のように定番作品の一つに数えられてたんじゃないかと思う。そんなまずまずの出来。2012/11/20

demoii

1
首切り入江の恐怖、が主人公が最後行ってしまってて好き。墳丘の怪、は最後の展開は読んでる途中でわかっちゃってそんなでもないけれど、地底世界冒険譚として面白かった。2番目のは訳のおかげか読んでて楽しかったなあ。芝居がかっている口調で2012/05/18

いいほんさがそ@蔵書の再整理中【0.00%完了】

1
**注)ホラー**クトゥルーネタの小説読解の為に12巻目読了。一押しはロバート・ブロック著の『首切り入江の恐怖』50年前の沈没船から財宝を引き上げようとした主人公達が被る悲劇。禁断のものに世俗の欲望で触れようとして災難を被るというホラーの定番ですが、人物造形の密度の高さと話のスピード感は、やはりこの作者ならではと唸らせます。主人公の鬱屈した思考と"禁断のもの"の"飢え"がシンクロして破滅へとまっすぐに転がっていくところが絶妙です。ホラーからラブコメまで出ているクトゥルー小説を読解したい方にお勧めします。 2012/02/17

いきもの

1
所収:アルハザードの発狂 D・R・スミス,サタムプラ・ゼイロスの物語 C・A・スミス,ヒュプノス H・P・ラヴクラフト,イタカ オーガスト・ダーレス,首切り入り江の恐怖 ロバート・ブロック,湖底の恐怖 ダーレス&スコラー,モスケンの大渦巻き ダーレス&スコラー,墳丘の怪 ゼリア・ビショップ2010/04/29

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