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「水平社伝説」からの解放

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  • サイズ B6判/ページ数 277p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784876997145
  • NDC分類 361.86
  • Cコード C0021

内容説明

今も運動や教育の場でくり返し引用される全国水平社創立大会宣言のこのフレーズ。だが、実際の水平運動は巷間されるイメージから大きくずれていた。天皇の下の平等論、警察の協力なしには行いえなかった糺弾、戦争協力によってめざされた「解放」…。近年の研究成果を踏まえ語りなおす多様な運動史。

目次

第1章 報告・水平運動史研究の現状と課題
第2章 報告・全国水平社創立の意義
第3章 報告・水平運動の独自性と多様性
第4章 報告・マイノリティの中の水平運動
第5章 報告・融和運動と水平運動
第6章 報告・戦時下の水平運動と戦争協力

著者等紹介

朝治武[アサジタケシ]
1955年生まれ。兵庫県に生まれる。高校二年の時に部落問題の重要性を自覚し、部落問題研究会に参加するとともに兵庫の部落解放運動にも関わる。大学でも部落問題研究会に参加し、マルクス・レーニン主義による部落解放の方向を模索する。卒業後は大阪府内の地域部落史などの編纂に携わり、1982年に大阪人権歴史資料館(現大阪人権博物館)に勤務するようになってからは学芸員として博物館活動の楽しさと意義に目覚める。そして世界や日本だけでなく自らの生き方と歴史認識などにも激変をもたらした1990年頃から、仕事と密接に関係した意味ある趣味として部落史研究に取り組み始める。現職、大阪人権博物館学芸課長

黒川みどり[クロカワミドリ]
1958年生まれ。現職、静岡大学教育学部教授

藤野豊[フジノユタカ]
1952年生まれ。横浜市に生まれ、高校時代から神奈川部落問題研究会に参加、大学時代は狭山差別裁判糺弾闘争とスターリニストによる学内の暴力支配への闘争に専念するとともに、部落解放同盟神奈川県連合会の運動にも参加。大学を退学し、部落解放同盟東京都連合会の専従活動家になる予定であったが、事情により卒業することに方針を転換、神奈川県の融和運動史を卒業論文でまとめ、卒業。高校教員を経て大学院に進学し、全国的な融和運動史と水平運動史を研究。1998年より富山県に拠点を移し、部落問題とともに、ハンセン病元患者への差別・アイヌ民族への差別・買売春問題などの人権問題の歴史的研究と実践に従事する。現在、部落解放にとりくむ富山県連絡会議幹事

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