鬼から聞いた遷都の秘訣―地震・風水・ネットワーク

  • ポイントキャンペーン

鬼から聞いた遷都の秘訣―地震・風水・ネットワーク

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 242p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784875022817
  • NDC分類 361.78
  • Cコード C0039

内容説明

日本にとって忘れることができない年となった一九九五年、荒俣宏と小松和彦によって仕組まれたもう一つの事件が進行していた。これまで誰も語ることのなかった視点から、都市と日本文化を徹底的に洗いなおすという作業である。オウム事件から本草学まで、阪神大震災から風水まで、「日本の宿題」が次々に爼上に乗せられていった。謎は解体され、そして増殖してゆく。帝都東京に明日はあるのか。

目次

はじめに 鬼の宿題
口伝第壱番 風水都市(風水には地震対策がなかった;暴走する快楽と持続する快適;天を想定しつつ地上を考えること ほか)
口伝第弐番 地霊都市(地霊には四つの性格がある;聖なる空間と芸能と経済;渋谷のマジカル・スポットと八幡ロード ほか)
口伝第参番 幻想都市(ヨーロッパの都市はシンボルだった;新宿都庁舎ビルは名所になれない;宦官と纒足を輸入しなかった日本 ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

非日常口

3
日本人は匿名を好む。確かに米で偽名はあるが、明らかなダミーをする日本。欧では神の下ルールがあるため全員が他人である事が前提だ。だが日本で他人は無関係という関係で排除される。ネットワークは同質化を意味するし、排除されずにいるために匿名があるのではないか。地に眠る龍脈や自然、文化を切断した街づくり。江戸=江府で時を告げる鐘はカネになった。音の範囲はコミュニティ。同時的連携は過去を捨てさせるの。ゲニウスロキの歩む筋を地元で見つけ遊べ。日本人の旅は裸なのだ。いまこそ勘を養え。「生きろ→生きねば」の違いは何か?2013/06/08

大臣ぐサン

2
今では妖怪学の大家となった荒俣宏と小松和彦両名の対談。出版されたのは阪神大震災とオウムを経験した後の1997年。今になってみると両名の慧眼には全く驚かされる。妖怪が住みにくい世の中は人間にとっても住みにくい世の中なのではなかろうか。2018/11/21

冬至楼均

0
対談中で語られる”震災”は阪神のことですが、状況はあの時とさほど変わっていない。つまり内容は未だに現在進行形。2014/02/25

小林ミノリ

0
現代日本の転換点である1995年に行われた荒俣氏と小松氏の対談集、震災、オウム事件などをふまえて、都市と人とのかかわりと、異界と現世の関連を軸に広範な視点で語りつくす刺激的な対談です。

Akito Yoshiue

0
少し古い本だが、内容は古くなっていない。近代化の中で失われてきたもの、失われるべきではないものについての対談集。2013/09/10

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/14845
  • ご注意事項