大阪大学新世紀セミナー
雇用問題を考える―格差拡大と日本的雇用制度

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  • サイズ A5判/ページ数 86p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784872591040
  • NDC分類 366.21
  • Cコード C1333

内容説明

本書は、日本の分配問題、雇用問題を、経済学の立場から一般読者にわかりやすく説明することを目標としている。

目次

第1章 中流層崩壊論は本当か(雇用問題と中流層崩壊論;日本はアメリカよりも不平等なのか;高齢化が不平等化の主因;技術革新と賃金格差;既婚女性の働き方の変化;なぜ格差拡大を実感するのか;パートタイム・フルタイム格差;むすび)
第2章 日本的雇用システム(雇用不安;日本的雇用慣行は変化しているのか;年功賃金制度は「ねずみ講型賃金制度」だったのか;年功賃金をどう理解するか;年功賃金と能力主義;日本的雇用システムの崩壊ではなく雇用システムの多様化)
第3章 雇用不安解消のための政策(雇用不安の背景;解雇法制;ジョブマッチング機能の強化;転職抑制的税制・企業年金制度の改革;転職抑制的税制・企業年金制度の改革;紛争処理システム;真の雇用不安解消策)

著者等紹介

大竹文雄[オオタケフミオ]
1961年京都府宇治市に生まれる。1985年大阪大学大学院経済学研究科博士課程前期修了。大阪大学博士(経済学)。現在大阪大学社会経済研究所助教授。研究テーマは、労働経済学。キーワードは、所得分配、人口高齢化、雇用政策。所属学会は、日本経済学会、日本財政学会、都市住宅学会、American Economic Association。主著に『スタディガイド・入門マクロ経済学』(日本評論社)。『労働経済学入門』(日本経済新聞社)。『経済政策とマクロ経済学―改革への新しい提言』(日本経済新聞社)
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