内容説明
「大国の気風」をもたぬ、経済大国・日本が、今後の国際社会において、受け入れられるためには何が必要か。異常に肥大化した「経済一元的論理」の見直しが必要だと説く著者は、日本のアイデンティティの中核である天皇制の意味を探求し、新しい国家像の確立を提言する。
目次
第1部 天皇制とは何か(天皇論の新たな方向;天皇制の原型を求めて;神話の中の天皇―儀礼と原天皇;天皇制の伝統―律令制の存続)
第2部 天皇制の現在―いくつかの問題点(「象徴」の意味を考える;皇室典範・皇室経済法の新たな解釈;大嘗祭はどうなるのか―現状に対する一考察)
第3部 国家の宗教的基盤を考える(宗教国家としてのアメリカ;戴冠式の宗教性)