出版社内容情報
国立国会図書館や大学図書館の貴重な古典籍、洋書の風景。外側から聴く本の声。「本の景色シリーズ」第3弾。
潮田登久子[ウシオダトクコ]
目次
photograph(手稿;活字;面;肖像;背 ほか)
text(本のある場所(松下眞也)
しろい月、ふみの林(中村鐵太郎))
著者等紹介
潮田登久子[ウシオダトクコ]
1940‐。東京都生まれ。1963年桑沢デザイン研究所卒業。同研究所で写真家・大辻清司の指導を受け、写真家の道に進む。1966‐78年、桑沢デザイン研究所及び東京造形大学で写真の講師を務める。1975年頃よりフリーランスの写真家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
チェアー
17
圧巻は古書アドニスの店内写真。あまりに大量の本が積まれていて言葉がない。そこに埋もれるようにしている店主は幸せそうで印象に残る。マラケシュの薬局の家宝として置かれていた本を買ったことには、私は反対。本はあるべきところに置かれるべきで、きれいだからとか、意義があるからという理由でそこから剥ぎ取るべきでない。一部解説が間違っていた。2017/10/02
古本虫がさまよう
1
「人」が出てくるのが、古書店アドニス内と店主・宮脇忠彦さんの写真。とりわけこの写真が印象に残った(そのほか、「人」が登場する写真としては、「本を手にしている」という形での「手」が散見されるが…)。その古本屋は、著者が湯島でバイトをしていた喫茶店の二階にあったそうな。そういう店名の古本屋についてはまったく知らなかった。もう今はないのか?写真を見る限り、古本屋というより、 『随筆 本が崩れる』 (文春新書)の著者・草森紳一さんや『立花隆の書棚』 (中央公論新社)の著者・立花隆さんの「書斎」のような感じ? 2017/08/18