戦略の地政学―ランドパワーVSシーパワー

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  • サイズ B6判/ページ数 256p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784863101869
  • NDC分類 319
  • Cコード C0031

内容説明

アメリカやロシア、中国は地政学をどのように利用しているのか?日本の地政戦略とは?そして、沖縄の位置づけとは?覇権ゲームの時代を地政学で読み解く。地政学的な視点を持てば、日本の進むべき道が見えてくる―。

目次

第1章 地図から見える世界
第2章 地政学の誕生
第3章 新たなグレートゲーム
第4章 米露の地政戦略
第5章 膨張する中国
第6章 舵を失った日本
第7章 戦略と沖縄
第8章 日本の針路
巻末対談 英国・エクセター大学歴史学教授ジェレミー・ブラック博士に聞く

著者等紹介

秋元千明[アキモトチアキ]
英国王立防衛安全保障研究所アジア本部(RUSI Japan)所長。早稲田大学卒業後、NHK入局。以来、30年以上にわたって、軍事・安全保障専門の国際記者、解説委員を務める。一方、RUSIでは1992年に客員研究員として在籍した後、2009年に日本人で唯一のアソシエイトフェローに指名された。2012年、RUSI Japanの設立に伴いNHKを退職し、現職。現在は大阪大学大学院で招聘教授、拓殖大学大学院で非常勤講師も務めている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

デビっちん

33
逆さ地図の話が新鮮でした。上下逆さまにするだけで、国の印象がガラリと変わります。いつも同じ角度から見るのが当たり前になっていましたが、たまには上下左右を入れ替えてみると新たな発想が湧きやすいのかもしれません。同じものをいくら見ても同じような発想しか出ませんから。戦争に応用されたことから「悪魔の論理」と言われる地政学ですが、見方を変えると平和への有益なツールにも見えてくるんですね。対極にあるものは見方が違うだけで、実は同じようなモノなのかもしれないと思いました。2018/02/10

kakoboo

12
本書は地政学の成り立ちから実際の現状までコンパクトに書かれており、入門書として読みやすいと思います。マッキンダーとマハンを軸に書きながらもそこから発展や変化をさせていた経緯については興味深く、今日の各国の取り組みが地政学的にどういう位置づけなのかがよくわかります。ラストのインタビューは、質問ぜめで面白かったのですが、どの質問にもクリティカルに回答している姿が印象的でした。日本史を勉強してこなかったので、少し予備知識や背景は必要でしたが、各国の情勢を理解する上でも良い本だと思います。2022/05/08

いぬたち

9
地政学の本の中では平易に書かれている方かな?地政学を歴史的変遷から読みとく流れで解説がなされており地図による説明も適宜付け加えられているのでスラスラと読む事が出来るが最後の著者の提言で英国から学び関係を深めるべきだとの内容が興味深かった。日本と同じく島国で国民性も親和性が高くかつては日英同盟も組んでいた間柄だが日本が東南アジアと取り組もうとするネットワーク型同盟を既に既に行なっておりアメリカと欧州の橋渡しでもある英国を参考にして同盟を組む事で日英米の平和と安定の正三角形を作るべきとの事。2021/02/19

hdk

7
2022年26冊目。分かってるようで分かってないワード「地政学」。国家や民族の行動原理を地理(静的)×歴史背景(静的なものだか直近は動的)×政治(動的)で読み解く実践的学問というようなイメージで捉えました。シーパワー、ランドパワーという概念も昨今の情勢、ロシアの動きは想定どおりですね。 東アジアの安全保障、沖縄の基地の配置、地政学的には理にかなっているんでしょうね...2022/04/01

jackbdc

7
本書の中では各論に過ぎないが、個人的には沖縄の地政学的特徴の描写が印象に残った。その地政学的な特徴を中東に対するディエゴ・ガルシア島との比較により説明していた。ググって初めて中東への軍事拠点として重要な機能を果たしている事を知った。沖縄との共通点としては、大陸からの程よい距離などの地理的特性、植民地化して強奪したという歴史的特性、軍事要塞化している点などがある。異なる点は民間人がいない点など。リアルな戦争状態が続く中東と冷戦構造の東アジアとでは単純な比較はできないだろうが、現実感がグッと増したのは事実。2021/09/11

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