内容説明
2011年5月、イスラム過激派アルカイダの指導者ビンラディン殺害のニュースが世界を駆け巡った。9・11テロから10年、ビンラディンが反米テロに本格的に乗り出してから15年。その間アメリカは、CIAの特命チームの投入、対テロ特殊部隊による隠密作戦、無人機攻撃など総力を挙げて、“世界一危険なテロリスト”を捜索した。9・11以前からビンラディンを追いかけてきた軍事ジャーナリストが、知られざるCIAのビンラディン追跡極秘オペレーションの内幕を描く。
目次
第1章 ビンラディン襲撃作戦
第2章 アルカイダの誕生
第3章 クリントンvsビンラディン
第4章 9・11の真相
第5章 アメリカ情報機関の失策
第6章 CIA特命チームの追跡
第7章 アルカイダの逆襲
第8章 テロリスト・ハンターの見えざる戦い
終章 イスラム・テロvsアメリカの今後
著者等紹介
黒井文太郎[クロイブンタロウ]
1963年、福島県いわき市生まれ。月刊『軍事研究』記者、『ワールド・インテリジェンス』編集長などを経て軍事ジャーナリスト(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
harass
79
9.11から10年、ビンラディンの暗殺成功の様子や、テロ組織アルカイダの歴史と米国との戦いの歴史を描く。9.11からのテロ対策への取り組みや今後なども。ジャーナリストの著者による週刊誌的な内容。公開されている資料からの抑えた筆致なのが好ましく読みやすい。これまでの左翼テロや民族主義テロなどと同じく、「テロによって人々の境遇が好転したことはなく、一時的な群集心理で盛り上がった熱気も、延々と繰り返される悲惨な流血を前に、やがて冷めていくものだ。」狂信的なイスラムテロも似たような経緯をたどっていると。2019/03/12
めっし
12
9・11から10年の節目2011年、ビンラディン暗殺のニュースが世界を駆け巡ったが、この内幕を語る。どのようなミッションが遂行されたかという歴史的事件の詳細に触れていて面白いが、ソースが何なのか確かめようがなく、こうした主張もあるという感じ。それより、9・11に至るまでの米政府とアルカイダのインテリジェンス攻防が整理されていて勉強になる。時代の捉え方や意義などのマクロな視点でなく、あくまでインテリジェンスゲームとして語られているので、『そうだったのか!21世紀NEWS』を併せて読むとバランスがとれる。2012/07/24
マーム
4
CIAがビンラディン抹殺に本腰を入れたのが9・11テロに先立つ98年8月の在アフリカ大使館テロを受けてのことだそうで、それだけ長きにわたりその所在がつかめなかったということなのでしょう。でも、ビンラディンは自ら先頭に立ってテロ計画を主導したことはなかったという行を読むと、テロが収束するかどうかは甚だ不安ですし、実際にテロの脅威が続いているのが現状。また、CIAがヘルファイヤ対戦車ミサイルにより武装した無人偵察機「プレデター」をアフガニスタン戦争に投入していたというのは驚きでした。軍事行動も行っているとは!2011/07/08
CapH17
1
軍事専門家の著者が普段テレビで解説するような文体で分かり易く書かれていた。アメリカ側の立場からの話だったのでテロリストに対し怒りが湧いた。ビンラディンやテロリストは何を目指し、テロを行ったのかをもう少し知りたいと思った。実行犯は自分の命と引き換えにテロを起こした。実行犯をそこまで向かわせたもの、実行犯を操ったビンラディンやアルカイダ幹部の指導法について知りたいと思った。2015/08/19
かん
1
読んでるうちに、テロリストの身勝手な無差別テロに段々腹が立ってしまいした^^; なぜ、テロが起きたのか、イスラム原理主義とは何なのかをもっと知りたいと思いました。2014/10/13
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