塀の中の運動会

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塀の中の運動会

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  • サイズ B6判/ページ数 286p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784862381903
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

抑圧と異質の空間での喜怒哀楽と悔悟の思い。ユーモアがそれを継ぐ癒しとなる。無期懲役囚が描く迫力全開のノンストップ・ノベル。

著者等紹介

美達大和[ミタツヤマト]
1959年生まれ。2件の殺人事件で無期懲役。仮釈放を放棄して自ら終身刑に服する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

S.suzuka

3
★★★★☆初美達作品。無期懲役囚である美達さんが〝ミスター運動会〟こと桐生を通して生きることの意味について、熱く叫ぶ!孤独とは人の生きる基本であり崇高な状態だ。「今、この瞬間にも自分の生と闘う人がいる。周りに人がいようと孤独な闘いだ。病の床で闘っている人の孤独と頑張りを思えば、いくらでも努力できる。そうだろ、真剣に生きなきゃならないだろ」「どんな人間にも生きる意味はある。それに気づくかどうかだ。それに気づくかどうかだ。……」仮釈放を放棄し自ら終身刑に服す著者だけに説得力があり、考えさせられる……傑作!2013/02/25

ゆめちか

3
塀の中の物語、いろいろ読んだけど流石にホンモノ、無期懲役囚は違うなぁ。こんなに身体が熱くなった本、久しぶり!それにしてもミスター運動会、いいこと言ってるし、しかも実践が伴っているところが半端じゃない。「思ったことをやめずに続ける習慣があったら、たいていのことは実現する。やり抜く意思を強くするためには才能より習慣が大事」夢を追い続けている娘に伝えよう。2012/09/18

おおきなかぶ

2
最初はもたつきましたが、運動会に向けて練習を重ねる辺りから怒涛の展開。桐生の格好良い事、この上ない。最後は涙腺が・・・。映画化とかは無いのかな?2016/04/30

milk

2
通称LB級という長い懲役者を収容する刑務所で、1年の刑期を務めることとなった光岡が様々な受刑者や刑務官、そして運動会を通して、自分の罪に正面から向き合うよう気持ちを更生させてゆくお話でした。 フィクションではありますが、これまでの美達さんの作品から登場人物の一人である桐生の一言一言に美達さんを感じました 受刑者にとってどんなに素晴らしい刑務官より同じ立場にある美達さんの方が影響力は絶大だと思います。一度決めたら挫けず最後までやり通す強い志に気持ちが引き締まりました。2016/03/21

オーリー

2
読みやすく、内容も面白かった!! 塀の中の受刑者の暮らしがわかりやすく描かれていた。 書いてるのが著者が無期囚だからこそ、描ける内容でもあるね。 基本的に、会話で話が進んでいくのでテンポもよくてどんどんページが進んでいく。 人を殺した殺人者たちの、いろんな面を垣間見た気がして面白かったし、桐生の考えかたには感銘を受けた。 単純作業だからこそ、その人の真価がわかる。 まさにその通りやね。 最終的に人を判断する基準が行動ってことにも納得。 重罪人やのに桐生や万田に会いたくなった(笑)2015/03/16

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