内容説明
幕末期にその名を轟かせ、今なお驍名を馳せながらも、幻の流儀となっている実戦古流剣術・天然理心流―。本書では、現存する膨大な秘伝書群や多数の文化財を通じ、その成立の歴史、芳醇な文化性、そして高度な技法を蘇らせ、天然理心流の真の姿に迫まる。
目次
序章 天然理心流との出逢い
第1章 天然理心流歴史概論(元祖から四代目迄;実戦剣法天然理心流の世界;明治以降の伝承;天然理心流再興への道;天然理心流形解説秘書の世界)
第2章 天然理心流古典形復元(復元準備;道具類;天然理心流剣術形復元の実際;天然理心流『切紙』表木刀(基本にして極意の太刀)
天然理心流「陰撓」七本
『切紙口傳』
天然理心流『切紙』柄鞘傳)
第3章 天然理心流奥義編(天然理心流源流の秘密;形解説秘書「○△」の秘密;太木刀の秘密;『鳶飛戻天』の秘密;天然理心流究極秘法『指南免許』の謎)
著者等紹介
平上信行[ヒラカミノブユキ]
日本武術史研究家。神戸出身。東京新宿にて和科学々学会を主宰し江戸期科学技術史研究をなす一方、古流武術保存会を組織し、古傳武術の研究・保存、及び秘伝書類資料の収集、翻刻、解読研究事業を推進している。また武術小説作家でもあり、論文、著書は数多い(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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