内容説明
頓智と機知、意地っ張りとへらず口で権力を風刺し、暮らしの苦しさをおおらかな笑いに変えるナスレッディン・ホジャの愉快痛快滑稽噺。
目次
嵐のせいだ
食え、私の上着よ、食え
床屋の代金
あひるのスープ
だんまりくらべ
外が白くて中が黄色いものなあに
とにかく売り切れた
三百年前の借金
わかっている人はわからない人に
信心のあかし〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
山猫
6
俺が一番好きな話が入ってなかった。2017/08/07
ゆーかり
4
トルコの民話。ナスレッディン・ホジャという実在なのか架空なのか分からない人物が主人公。日本の吉四六(きっちょむ)のような感じ。なにかにつけて減らず口をたたいたり。とんち話、笑い話。トルコに興味があれば面白いのかも。2014/03/18
Goblin_Tale
1
トンチの効いたトルコの民話集です。 好きな話は、いないとごまかしたロバのいななきを聞かれてしまった気まずい場面で、あなたは人の言葉より動物の鳴き声を信じるのかと屁理屈で返すところ。 素朴な挿絵が多いですが、民話の内容とは直接関係はなく、トルコの風景や習慣を紹介する内容でした。2023/11/05
本を読むのは寝室派
1
笑い話というか、とんち話に近い感じでした。「おならで空をとんだ」とか、非現実なことがあるわけでなく、その時代の背景をふうししたもの、あげあしをとったものがメイン。2022/01/30
アキコ
0
トルコの有名な民話。要所要所に著者の解説があり、日本のきっちょむさんの話も少し書いてあり、民話について考えさせられました。p183の『新月になると』は5行足らずの短い話ですが、笑えました。2015/10/17