内容説明
元ストリッパーでいまはブロードウェイ女優のジプシー・ローズ・リーが新婚旅行に出かけた。しかし、旅のお供に彼女の母親と、元同僚たちがついてきたのだから、さあ大変。そのうえ死体まで…。その死体をめぐって繰り広げられるドタバタの大騒動。新婚旅行は一体どうなるのやら。人気ミステリ作家のクレイグ・ライスがジプシー・ローズ・リー名義で発表したとされるシリーズの二作目が待望の邦訳。森英俊氏によるライスファン必読の解説つき。
著者等紹介
ライス,クレイグ[ライス,クレイグ][Rice,Craig]
1908~57。本名ジョージアナ・アン・ランドルフ。アメリカ、シカゴ生まれ。幼少は叔父夫妻のもとで暮らし、18歳のころから新聞記者、ラジオの放送作家やプロデューサー、フリーライターとして生計を立てる。1939年に『時計は三時に止まる』でデビュー。その後、『スイート・ホーム殺人事件』(44)など、数々の傑作を発表。アメリカの女流作家を代表する存在である
水野恵[ミズノメグミ]
1970年生まれ。インターカレッジ札幌で翻訳を学ぶ。札幌市在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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紅はこべ
27
実在のスター、ジプシーローズリーの代筆としてライスが書いたとされるが、実はリーの実作という説もあるそう。キャラの立て方やドタバタ加減、笑いに含まれる苦さなどいかにもライスぽいんだけど。ミステリとしての伏線もきっちりしてるし、作中である人物が行う告白はライス好みの素材。母の尻拭いに奔走するジプシーの姿には『スウィートホーム殺人事件』の子供達も連想。死体をめぐるドタバタには『死体は散歩する』を連想。英米には死んだ(離婚した)筈の配偶者に脅迫されるという設定ミステリが多いな。2011/02/05
たち
25
主人公は、実在したアメリカのバ─レスクの女優、ジプシ─・ローズ・リ─で、発刊当初は彼女自身が執筆した事になっていたようです。真相はいまだに不明だそうです。ですが、何人も殺されているのに、何だかのんびりしているとか、どんなシーンでも、常にお酒を飲んでいるとか、これはどう見てもライスだろ‼って思います。2017/06/09
じょじょ
3
面白いは面白いんだけど 古典と言う程古くはないし 一昔前感が私には微妙だった。2018/07/02
ヨリ
2
図書館にて、たまたま発見!ライスさんの読んでないやつがまだあったなんて~!と一気読み。喘息持ちの私にはアノ煙はアヤシイなと思ってましたよ。でも久々に懐かしい人に会えた感じで楽しめました!2014/10/31
☡@火星人でござる
2
はー・・・ ライスだから期待したんだけどイマイチでした2013/03/18