内容説明
昭和8年12月21日早朝、岩倉公爵家の一室で一人の娘が21年に満たぬ生涯を終えた。2日後の葬儀の日、裕仁天皇に初の男児が誕生した。元勲の家系に生れ特高に捕われ自死した靖子の歴史に埋れた生涯を掘り起こし、その奥にある巨大な時代の闇を指示す新鋭の力作。
目次
岩倉公爵家の誕生
キリスト教と母子
昭和初期の日本共産党
中退
靖子検挙
「赤化華族」たちの釈放と最高幹部の転向
刑務所の中で
自殺の理由
八条と森の公判〔ほか〕
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