- ホーム
- > 和書
- > 文庫
- > ティーンズ・ファンタジー
- > 電撃文庫
内容説明
ヨーロッパで錬とフィアが「世界樹」事件に巻き込まれようとしている頃、祐一、ディー、セラの三人は、「賢人会議」の手がかりを求め、崩壊したシティ・メルボルン跡地の地下都市に潜入していた。一方父の旧友からの依頼で、同じくメルボルンを訪れた錬の兄姉・真昼と月夜は、サクラという少女と引き合わされる。ただシティを存続するためだけに生み出され死んでゆく魔法士の子供達を救うため、シティに闘いを挑むサクラ―彼女こそアルフレッド・ウィッテンが生み出した最後の魔法士、そしてもう一人の『元型なる悪魔使い』だった―。
著者等紹介
三枝零一[サエグサレイイチ]
1977年兵庫県生まれ
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひめありす@灯れ松明の火
29
きみが好き。きみが大切。きみを守りたい。双剣の騎士が貫けないあの日自分が誓った誓い。あなたが嫌い。あなたがいや。あなたが傍にいて欲しい。光使いが照らせない、自分の心の一隅。触れては傷つかせ、臆病になっては涙を零す。幼すぎる心に圧し掛かる、存在の代価。しあわせなばしょを奪ってしまった。地下迷宮の町に迷子の心が二つ。大人達の思惑に引き裂かれる、小さなロミオとジュリエット。せめて君に恋をしなければ幸せだったのに。あなたに命を救われなければ、毒杯を煽る事だってできたのに。惑いの中で迎える夕べ。まだ、夜明けは遠い。2014/06/20
まりも
17
賢人会議登場回。この作品は既存の主要キャラと新キャラが様々な形で物語に関わってくるので常にこれまでと違う視点になるのが良いですね。「会議」という位だから複数名在籍しているのかと思ったらサクラ一人だけなんですね。しかもサクラは錬と同じような能力を使っているし彼女の過去が非常に気になる。もう一人の5巻の主人公イルもまだ明かされていない過去があるしそれが今後どのような形で明かされるのか楽しみです。2014/11/06
ソラ
9
【読メ登録以前読了作品】 内容(「BOOK」データベースより) ヨーロッパで錬とフィアが「世界樹」事件に巻き込まれようとしている頃、祐一、ディー、セラの三人は、「賢人会議」の手がかりを求め、崩壊したシティ・メルボルン跡地の地下都市に潜入していた。一方父の旧友からの依頼で、同じくメルボルンを訪れた錬の兄姉・真昼と月夜は、サクラという少女と引き合わされる。ただシティを存続するためだけに生み出され死んでゆく魔法士の子供達を救うため、シティに闘いを挑むサクラ―彼女こそアルフレッド・ウィッテンが生み出した最後の魔2007/11/18
晦夢
9
面白いな。世界樹事件の裏側でシティメルボルンに祐一、ディー、セラは賢人会議の手がかりを求めやってくる。一方真昼と月夜は依頼でサクラという少女に会っていた。色んな人の思惑が絡まってほんと面白い。シティのために戦うかシティ存続の犠牲となる魔法士のために戦うか。どっちも間違ってないから辛いんだよな。2015/03/11
nob
8
賢人会議始動のⅤ上巻。舞台はⅣ巻の丁度反対側、シティメルボルン跡地。賢人会議の依頼を受けたⅠ巻の月夜と真昼がメルボルンにいる賢人会議のサクラと接触する一方で、Ⅲ巻の3人はメルボルンで潜伏中。シティモスクワの工作員イルも関わって新たな闘いが始まる。各々の思惑が渦巻くなか次巻に続く。今までの巻に何度か出てきていた賢人会議の正体はとても意外だった。この巻はまだ序盤って感じなので、下巻に期待。2019/03/08