内容説明
われわれは前作『空想法律読本』で、空想科学の世界を法律的視点から眺めてみた。その結果浮かび上がってきたのは、思いもよらぬ運命に翻弄されるヒーローたちの姿と、一見近寄りがたい法律というものの、意外に親しみやすい顔であった。こうして法律の世界の扉を開いたわれわれの脳裏には、新たな疑問が湧いてくることになった。宇宙人を外国人として扱うなら、故郷を失ったウルトラマンレオは難民認定を受けられるのか?ショッカー怪人が人であるなら、彼らの人権はどこまで認められるのか?アナライザーが森雪のスカートをめくるのは、いたずらの度を超してはいないか?―大好評に応えてお届けする第2弾では、再びヒーローたちの物語を手がかりに、法律という名の迷宮をさらに探索していく。
目次
仮面ライダークウガ警視庁利益供与問題―一条刑事は、五代雄介に拳銃を与えてもよかったのか?
ウルトラセブン地球防衛過労死事件―平和を守るために死んだセブン。労災補償までの長い道のり!
ジャイアン・ファンクラブ事件―ドラえもんとのび太が手を染めた重大犯罪を発見。その理由とは?
宇宙戦艦ヤマト森雪セクハラ事件―スカートめくりに悩まされる森雪を救う方法はあるか?
ウルトラマンレオ亡命事件―故郷を失った宇宙人は、地球での生活を保障されない!
ウルトラマン怪獣死体遺棄事件―怪獣を倒して去っていくウルトラマン。死体の処理は誰がする?
ショッカー怪人再入国問題―改造人間の人権を認めると、ショッカー怪人は旅行できない!
仮面ライダーV3無免許手術事件―Wライダーは、風見志郎を勝手に改造してもよかったのか?
光明寺ミツ子犯人蔵匿疑惑―キカイダーが全国指名手配!かくまったミツ子は許されるのか?
ナチスの財宝発掘事件―隠し財宝、怪獣カプセル。掘り出した埋蔵物は誰のものか?〔ほか〕
著者等紹介
盛田栄一[モリタエイイチ]
1960年東京都生まれ。千葉大学人文学部卒業後、編集プロダクション勤務を経て独立。以降、『フロム・エー』誌などで活躍し、鋭い言語感覚を活かした記事作りで定評を得る。前作『空想法律読本』では、難解な条文を噛みくだきながら、時にユーモアを織りまぜる絶妙の筆致で、自らの新境地を開いた
森田貴英[モリタタカヒデ]
1970年東京都生まれ。慶応義塾大学法学部法律学科卒業後、平成8年弁護士登録。BDJ法律会計事務所にて、企業法務を中心に活動する新進気鋭の弁護士。最近は、ハリウッドにも活動範囲を伸ばし活躍中
片岡朋行[カタオカトモユキ]
1970年静岡県生まれ。名古屋大学卒業後、平成10年弁護士登録。BDJ法律会計事務所にて、訴訟、企業法務、欧米やアジア案件などを担当。韓国の法律事務所での1年半の勤務経験あり(日本人で初)。今後はよりいっそう海外案件に力を入れ、日本のアニメなどの海外展開の一助をなすべく邁進予定
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感想・レビュー
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