内容説明
有名なラフカディオ・ハーンの松江入りから35年後、旧制松江高校に赴任したドイツ語教師・カルシュ博士と純朴な生徒たちとのエピソードを中心に、家族の絆や戦前戦後の日独両国の事情を資料と聞き取りをもとに丹念に描写。国境を越えた師弟の絆は、人間教育の原点とされ、今も慕われる彼の影響力はハーンと並び評価される。
目次
エルベ河のほとり
ドレスデンの夕べ
出会い
学校
野外の授業
衝撃
一人歩き
官舎の夕べ
学問
先生の旅〔ほか〕
著者等紹介
若松秀俊[ワカマツヒデトシ]
昭和21年福島県生まれ。昭和47年横浜国大工学系大学院修了後、東京医科歯科大医用器材研究所助手、足利工大助教授、福井大工学部教授を経て、平成4年より東京医科歯科大医学部教授。現在同大学院教授。専門は生体機能支援システム工学。昭和48年~50年ドイツ学術交流会奨学生としてエルランゲン・ニュルンベルグ大学医学部バイオサイバネティクス研究所研究員。米国オレゴン州立大学、中国首都医科大学、韓国釜山国立大学などの客員教授・研究員を兼務。工学博士
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