月岡芳年の世界

月岡芳年の世界

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  • サイズ A4判/ページ数 178p/高さ 31cm
  • 商品コード 9784835445342
  • NDC分類 721.8
  • Cコード C0071

内容説明

ギュスターヴ・モローやピアズリーに代表される世紀末美術にははるかに遠い日本で、同じ十九世紀末にひとりの異色画家が誕生した。月岡芳年―。“最後の浮世絵師”といわれ、同時に日本近代における“最初のイラストレータ”と評される彼。本書は、今まで残酷絵の画家としてばかり知られてきたこの月岡芳年の世界にスポットをあて、広い視野、広範な画域のなかから秀作を厳選。芳年の画業を集大成している。大英博物館の協力を得て、日本初紹介の芳年の下絵も一挙に公開。妖しげな世紀末という時代を生き抜いた一人の画家の業績が今、甦る。

目次

第1章 血と情念の美(残酷絵のなかの美)
第2章 武者と物語の人物(武者たちの勇姿;物語を構成する人物)
第3章 女性美の世界(女たちの風俗;物語を彩る女性たち)
第4章 怪異と幻想の世界(現代に蘇る妖怪たち;幽霊の世界)
第5章 戯画とさまざまなテーマ(芝居絵・役者絵の世界;狂画;動物画;生活のなかの浮世絵)
画稿・挿絵

著者等紹介

吉田漱[ヨシダススグ]
1922年、東京に生まれる。東京美術学校(現東京芸術大学)卒業。元、岡山大学教授

悳俊彦[イサオトシヒコ]
1935年、東京生まれ。武蔵野美術学校洋画科卒。示現会を経て、現在風土会会員。日本美術家連盟会員。武蔵野を描く画家として活躍。カラー・グラフィック明治の古典『独歩の武蔵野』(学研)に作品収録。『悳俊彦画集』(形象社)。画業のかたわら、長年にわたって歌川国芳を中心にその周辺の作品を収集研究。日本浮世絵協会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

HANA

15
月岡芳年というとまず第一に無残絵が頭に思い浮かぶが、この本ではそれ以外の彼の多才な面が紹介されている。名高い月百姿や英名二十八衆句は別格として、彰義隊がモデルの無残絵に戦慄するも良し、武者絵の勇壮さに身震いするもよし、女の艶姿に惑わされるも良し、と様々な浮世絵を楽しむことができる。下絵や挿絵も収録されているのもポイントが高い。ただ紹介されているのはあくまでシリーズ物の一部なので、気に入ったシリーズがあってもそれを見るには、また別な方法を取らなくてはいけないのが少し辛い。気に入ったのは肉筆画の幽霊。2012/06/11

500mile

3
いかしてる。2014/08/25

しょー

2
 構図が違うだけで印象が全く変わる。写真の本を見ても構図の効果に気付けなかったが、芳年の作品を鑑賞して考えが転換された。重要なんだな~。 グロテスクなものや美人画には興味を示せなかった。とはいえ、「月百姿」には息をのむ。月を背景に、能や説話などの場面を切り取っている。動物も登場し、彼の画力を感じさせる。ちなみに、私は義経と弁慶が戦う絵が好きです。2013/08/26

miti

0
http://www.fukkan.com/ から復刻版発売のお知らせをもらったので、ちょい高めだったけど思い切って購入!いやぁ~、もうぱっやり好きな世界。2014/01/26

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