感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おMP夫人
9
聞けばエースをねらえ! は、2部構成だそうです。たぶん、この7巻から第2部なのだと思います(リアルタイム世代ではないもので)。連載に3年ほど空白期間があったらしく、絵柄がだいぶ変化していてかなり劇画タッチ。そして作者自身にも大きな変化があったのだと思われます。作者が後にどういった経歴を辿るのかを知っていると、その兆候はこの頃にあったのかな? と考えてしまいます。表現方法がかなり心を抉り、とまどいを感じるかもしれません。ですが、失意のどん底から立ち直っていくひろみの姿を描く後半部分には圧倒されてしまいます。2012/05/06
nadaha
4
アメリカでの戦いでまた一段と評価を上げたひろみ。アンジーも倒し、アメリカのホープともすさまじい試合を繰り広げる。高校生限定という縛りでお蝶夫人他三年生の株も落とさないという。しかし宗方コーチの死が周囲に与えた影響はやはりとても大きく、お蝶夫人、お蘭、藤堂、尾崎、千葉とそれぞれショックを受けているが、やはりひろみのダメージが最も大きい。まるまる一巻使うあたりにある種の一大イベントとして消費された感がある。お蝶夫人がテニスにおいてあたしはひろみの母なのだから!とか言ってたのが面白かった。2018/01/10
中井
3
もう何に胸を打たれ続けているんだか分からないが、とにかくその愛の深さや偉大さに涙を流し続けている。2021/01/26
リカステ
3
こういうお話において、信頼していた人(特に男性)が亡くなるのが多すぎると少々食傷気味だったのだけれど、今回初めてそれは必要な展開なのかもしれないと思った。2015/04/15
ユウ
3
もう最初から最後まで涙が止まらない1冊でした。宗方の過去や今まで考えていたこと。そして新たに登場した宗方の親友桂。この2人の存在は本当に大きいと感じます。ひろみは試合が絶好調であった事もあり、悲しむ姿との差がすごくあったと思います。しかし桂と共にお寺で過ごし、周囲が見えるようになったと感じました。そして身障児の施設できっかけを掴めたと思います。車椅子の男の子の笑顔を見て、とても綺麗に笑うな…と思いました。上手く言葉では表せませんが、心に響く何かを感じたのです。2012/10/31