出版社内容情報
「読売ウィークリー」2006年6月25日号「カリスマ書店員のオススメ」の本
内容説明
マンガをはじめとする現代日本の大衆文化のなかに、あるいは、内観系サークル運動や宗教的なポップ・カルチャー、そして、大衆消費社会のなかのナルシシズムのなかに、もうひとつの男性性の可能性を見い出す。
目次
第1章 現代日本の大衆文化における「女性の男性性」―オルタナティヴな男性性のありか(「女は世界を救えるか」を再考する;ハルバーシュタムの「女性の男性性」論と大衆文化 ほか)
第2章 ヤオイ女性と百合男性が出会うとき―親密性は変容するか(百合とは何か;ヤオイ愛好者女性の女性性をめぐる葛藤;百合愛好者男性の男性性をめぐる葛藤とは;「親密性の変容」は進行するか;『マリア様がみてる』)
第3章 内観サークル系宗教運動の研究―アダルトチルドレンと男性性(宗教と男性性;内観サークル系宗教運動の事例;「脱男性性」の信仰指導;中年期における指導者の回心体験;「男女混成」で活動することの重要性)
第4章 官僚制的消費資本主義と宗教倫理のセラピー化―オウム事件の深層(宗教教育の問題;日本の若者の「心の習慣」 ほか)
第5章 神道界の任侠の女性化願望―神道文化と男性性(大衆消費社会とナルシシズムの可能性;なぜいま、大本聖師のトランスジェンダー志向なのか ほか)
著者等紹介
熊田一雄[クマダカズオ]
1962年、京都市生まれ。1992年、東京大学大学院文化人類学専攻博士課程単位取得中退。愛知学院大学文学部宗教学科助教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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