出版社内容情報
作業療法士として医療に携わっていた二十五歳の時、著者は突然脳腫瘍を宣告された。「五年生存率六〇パーセント」。患者になって初めてわかった寂しさ、日々の病状、笑いと涙。日々綴った日記や遺書から伝わる前向きさが胸を打つ、二十七歳までのいのちの記録。
内容説明
自ら病院に勤務しながら、二五歳で脳腫瘍を発病。「五年生存率六〇%」と告知され、それでも前向きに人生を楽しんだ、二七歳で亡くなるまでの、“いのち”の記録。
目次
ガンの告知・術後一年まで(~2000年3月)(大家族の引田家;高校生まで―殻の中から;手紙―娘から母へ・母から娘へ ほか)
引田めぐみ日記(2000年3月3日~12月28日)
再発・再びの闘病(2000年12月~2001年8月)(再発・最後の正月;抗ガン剤・放射線治療のための入院;病室での楽しみ ほか)
故めぐみさん宛て・ご家族宛ての手紙(引田めぐみ様・ご家族の皆様(小川由美子)
引田家御一同様(竹田恵美)
五七日(三十五日=忌明け法要)を終えて(引田悦子) ほか)
著者等紹介
引田めぐみ[ヒキタメグミ]
1973年、愛知県碧南市生まれ。1992年、愛知県立碧南高校卒業、国立療養所東名古屋病院附属リハビリテーション学院入学。95年、小林記念病院に作業療法士として就職。98年、同病院を退職、翌年から神戸の向陽病院への就職が決まる。99年3月10日、脳腫瘍と告知され、17日に手術。2000年12月20日、再発の告知を受ける。2001年7月25日、永眠。享年27歳
引田悦子[ヒキタエツコ]
1951年、愛知県碧南市生まれ。引田めぐみの母。1971年、引田十士夫と結婚。73年、長女・めぐみ、76年、次女・典子、77年、三女・久美子、80年、四女・みのり、87年、五女・俊恵、88年、六女・のぞみ、93年、長男・祐希の7人を出産。新聞配達やパートで家計を支えながら、娘めぐみの闘病を介護した
青木馨[アオキカオル]
1954年、愛知県碧南市生まれ。同朋大学講師。真宗大谷派蓮成寺住職
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