内容説明
貿易自由化と経済統合はどのような論理で望ましいとされるのか。国際貿易論、国際通商政策論、国際政治学の基礎に立ち返り、東アジアが保護主義やパワーポリティックスに抗し、メガFTAs形成を進めていかねばならない根拠を明らかにする。COVID‐19後を考える上でも欠かせない視点を提供する。
目次
第1章 嵐の中の東アジア経済統合:現状と展望
第2章 なぜ自由貿易を目指すべきなのか:国際貿易論の視点
第3章 国際通商秩序の危機とメガFTAs:貿易ルールの視点
第4章 東アジア経済統合と安全保障の連関:国際政治学の視点
第5章 ASEAN経済統合の深化とアメリカTPP離脱:逆風の中の東アジア経済統合
第6章 拡大アジア太平洋におけるFTAと日本企業
第7章 ASEAN連結性強化と産業立地の変化:米中貿易戦争によるベトナムへの投資加速
第8章 大改革進むベトナムの経済統合戦略:EUとのFTA発効を目指して
終章 新型コロナウイルス到来を受けて
著者等紹介
木村福成[キムラフクナリ]
1958年生まれ。東京大学法学部卒業。ウィスコンシン大学経済学部大学院博士課程修了(Ph.D.)。現在、慶應義塾大学経済学部教授、東アジア・アセアン経済研究センター(ERIA)チーフエコノミスト(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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