内容説明
国粋主義の植民論の全体像に迫る論考!東アジアが再編に向かう過程にあった明治10年代後半から日露戦争までの時期を対象に、福本日南・志賀重昂・杉浦重剛・陸羯南・長沢別天らの国粋主義思想が国際社会のなかで持った意味を解明する。
目次
課題と方法
第1部 国家構想の形成と展開(「興亜」思想の形成;「興亜」思想の展開;国粋―「勇敢の気象」への着目;海外植民による「海国」日本の発展)
第2部 国家構想の変容(「興亜」思想の動揺;日本をイギリス型国家に;植民論の矮小化)
補論 日本の自立化構想と植民論の展開―稲垣満次郎の場合
著者等紹介
広瀬玲子[ヒロセレイコ]
1951年新潟県生まれ。1974年日本女子大学文学部史学科卒業。1984年早稲田大学大学院文学研究科後期課程満期退学。札幌学院大学非常勤講師(1986‐87年)、日本女子大学非常勤講師(1988‐89年)、北海道情報大学経営情報学部専任講師・助教授(1989‐2002年)を経て、現在北海道情報大学経営情報学部教授。博士(文学)。専攻は日本近代史、女性史
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。