内容説明
クラウゼヴィッツの人物像、『戦争論』成立の時代背景から現代の安全保障・防衛の実態、ビジネス戦略への応用まで4人の研究者が『戦争論』を多角的に徹底分析。
目次
クラウゼヴィッツの人物像と『戦争論』―『戦争論』成立の背景とその内容
『戦争論』はいかに読むべきか
『戦争論』から見る日本の近代の戦争
帝国陸軍の戦争観―クラウゼヴィッツ『戦争論』誤解釈の観点から
現代の戦略問題とクラウゼヴィッツ『戦争論』
軍事組織におけるナレッジ・マネジメント
今なぜクラウゼヴィッツか―『戦争論』の現代的意義
著者等紹介
郷田豊[ゴウダユタカ]
日本クラウゼヴィッツ学会会長。1927年生れ。陸軍士官学校在学中に終戦(60期)。1971年ドイツ連邦軍指揮大学修了。元防衛研究所研究室長。元空将補
李鍾学[イジョンハク]
徐羅伐軍事研究所長。1929年生れ。韓国空軍士官学校・空軍大学校及び慶煕大学校大学院史学科卒業。国防大学院元教授及び教授部第三学処長。元韓国軍事史学会会長。元空軍中佐
杉之尾宜生[スギノオヨシオ]
国士舘大学非常勤講師。前防衛大学校教授。1936年生れ。1961年防衛大学校卒業。防衛研修所戦史部を経て、防衛大学校教授に。2001年定年退官。元一等陸佐
川村康之[カワムラヤスユキ]
防衛大学校教授。1943年生れ。1967年防衛大学校卒業。1983年ドイツ連邦軍指揮大学修了。元一等陸佐
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感想・レビュー
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すみの
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パラ読み。分厚いのに新書っぽい読後感2016/09/14
Takase von Kriege
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この中に所収されてる李鐘學「(イジョンハク)『戦争論』はいかに読むべきか」がおすすめ。 『戦争論』は絶対戦争の福音書として誤解されているが、「Der Krieg ist nichts als eine Fortsetzung des politischen Verkehrs mit Einmischung anderer Mittel」という有名な記述でも知られる通り制限戦争を現実の戦争として位置付けている。『戦争論』の誤解の理由について詳細に書かれている。難解な『戦争論』も本書を併読するとよいかも2013/12/16
Kenichi Kawabata
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764 戦争を経営戦略と置き換えると、その戦略を終えた時にする評価と反省こそが大切であると再認識した。「研究と観察、理念と経験は相互に相手を保証し合う関係にある」という姿勢でPDCAを回してこそ、戦略の前提が変わりつつある外部環境の変化にいち早く気づくのであろう。そのパラダイムシフトを自らしかけることが、中小企業におけるゲリラ的限定的な戦術になると思った。「臭いものには蓋」では、ピンチをチャンスに変えることができないのだとつくづく思う。2013/10/17