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内容説明
風に紡ぐ。古から謳われる祈りの歌を。風は、告げる。再びの風の到来を。風と水の郷・美篭処で、巫女の座を受け継いだマユラ。兄を殺され、女神と復讐の誓約を結んだマユラは、しかしその相手であるイメタテに惹かれてしまう。女神の怒りに触れ、誓約による死のアザを身体に刻まれたマユラ。イメタテとの幻の逢瀬だけが、心の支えだった。けれど、郷に二人連れの旅人が訪れた夜。マユラはイメタテの秘められた過去を知ってしまう。エヅモが滅びた原因。イメタテの使命と果たすべき約束。想いを交わした相手がイメタテにいたと知り、マユラは言葉を失す。一方イメタテは、荒ぶる水の神を鎮めるため、その手に神剣を取り単身、郷を後にするが―。徐々にその支配を広げつつある強国ヤマトと張り巡らされた陰謀。そして、密かにヤマトと通じるヒナクモが、動き出す―。遙か古の世を舞台に描く幻想叙事詩第二弾。
著者等紹介
時海結以[トキウミユイ]
1月6日生まれ。長野県在住。歴史博物館の資料調査研究員として様々な遺跡の発掘に携わるほか、パズル作家としても活躍。第二回富士見ヤングミステリー大賞準入選「業多姫」にてデビュー
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
縁栞
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★2 まさかの姉弟だと!? あとがきで明らかになる「彼」の人気のなさ。 「石投げる人」のほうは大人気だったのにw2017/07/31
いんちょ
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2005-1104-260.2015/05/17
つゞみ@223tudumi
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一巻に引き続き。一巻と比較して、窮地に立たされる度合いが増えた感じ。また、前回は語られるのみだったヤマトをのぞき「ミコモ」「エヅモ」の二勢力だったのに対し、今回はヤマトの参戦で三大勢力に、更に各勢力内でも分裂の兆し。ミコモのワ側が、マユラとハニカ以外めっきり使い物にならない状態で、分裂すらできないへたれっぷりが悲しいけれども。次回はミコモ内の話とか、ヤマト側の話とか、ちょっと政治色も入れてくれると面白いかも。2012/07/15
ぶらっどおれんじ
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う〜ん……なんというか、ヤマトが絡んできたのは今後の展開への引きなんだろうけど、ヒナクモの暗躍をいちいち彼の視点で細かく説明するのは蛇足な気がする。もう少し良い見せ方がなかったのかな?と思えて残念でした。アリネヒコの描写にしても同じことが言えると思う。イメタテとマユラの心理描写に力が入ってたのは良いんだけど、環の扱いは一体どうなっているのと気になる……一巻丸々放置されてましたし。2012/05/06
こんこん
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うーん、やっぱり「ワ」のことを置き去りにしてるっぽい感じが、どうもしっくりこないかな……。もうちょっとそっちサイドの話があってもいいと思うんだ。2010/05/19