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内容説明
「神に愛された種族」ガーファ族の成人の儀式が行われるカロンの大祭。ティオが幼い頃から、心待ちにしていた「こども」が「大人」になる日だ。しかしその日はティオにとっては最悪の日になった。町の実力者ガル・サンダーの息子ゲイブ・サンダーにより、せっかく父につくってもらった成人の儀式のための飾り鎧をぼろぼろにされてしまったのだ。「こども」たちの行列を見送る群衆の中、悔しい気持ちを抑えながら「大人」になるためカロンの塔へ向かって旅立ったティオ…。静かに今、伝説の影に隠された、悲劇の幕が上がってゆく。