内容説明
事故から13年がたった。いまだにチェルノブイリの事故を過小評価しようとする科学者たちがいる。彼らは被害は心理的なもので、実際の被害はないとさえ明言する。その人々は現在進行中の子供の病気にどう責任を持てるというのだろうか。甲状腺ガンも心理的な理由によるとでも言うのだろうか。チェルノブイリの被害は今なお拡散し続けている。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kikikko
1
住宅や町並みが、白黒で映されている写真集。ただパラパラ眺めるだけだと一瞬で読了してしまうけれど、1枚1枚、この景色を懐かしいと思う人がどこかに居て、この景色にこの標識にこの建物にどんな思い出を持ってたのかなぁと、どんな暮らしをしていたのかなぁと、考えながら見ていくと…なんともいえない気持ちになった。1枚1枚をしっかり見て、添えられたコメントも漏らさず全部読む事をお勧めします。2012/08/26
山川
1
福島のことがあって思わず手に取った。 立ち入りが禁止された村。打ち捨てられ朽ちた家々。 留まり暮らし続ける少数の老人たち。 この光景はとても他人事ではないと思える現状、胸が詰まる。2011/05/10
司書見習い
0
チェルノブイリ周辺の、ひとのいなくなった村の写真を、コメントやインタビューとともにまとめた本。プリピャチ市の一度も使われなかった遊園地が特に印象に残った。2015/07/09