感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちゃりんこママ
36
サロメとは「平和」の意味との記述があり、サロメとヨハネの章が気になって読む。 ワイルドの創作でサロメには悪女のイメージがあるが、聖書では母ヘロディアがヨハネの処刑を望み、娘のサロメを利用した感がある。あるいはヘロデ王がヨハネの信望者や神への畏れの為に、宴席の場を利用してサロメにヨハネの首を所望させるように仕向けた策謀のようにも見える。サロメは宴席の踊りの褒美に「男の生首」を持たされる酷い仕打ちを受けた、可哀相な少女。…続く2015/05/14
ちゃりんこママ
31
いえ、ほぼ未読、一部見ただけです。先日購入した新改訳版(旧文語体の現代語訳)と比べた感想です。文章はずっと読み易いです。が、万人向けというか、なんだか平坦な感じ。改訳版の方がややこしいけど表現が厳かな感じ。文語体版や改訳版の確認をするのに良いかな。2014/10/29
みのくま
9
旧約聖書、同続編、新約聖書は、古代パレスチナに端を発した民族宗教が世界宗教に駆け上がる一大叙事詩である。しかし宗教とは何だろう。ある弱小遊牧部族が定住を求めて彷徨い続け、侵略と虐殺の末カナンを手に入れる。だが平穏は訪れない。原住部族と周辺の大帝国との飽くなき闘争と敗戦。捕囚と離散と独立戦争。この間1000年以上の歳月が流れ、すでに民族としての統一性も消え失せた。だが我々は「ユダヤ人」を知っている。何故だろうか。国家や民族の上位概念が存在するからだ。それは時代を通貫する「神」の視線によって、統合されている。2019/12/31
Koning
4
日本の主要な教会が採用している新共同訳でカトリックと聖公会が使う旧約続編(第2正典とかアポクリファとも)がついている全部入りパッケージ。これ一冊でほぼ全ての内容の確認に使えるので非信者であればこれを最初に買うのが良いんじゃないかと思う。他の翻訳との比較もとても楽しい(笑)
月見里
4
まあ、いろいろな事情で月に一度は読む本(苦笑)旧約のほうが話的に好き…というと怒られてしまうかな。新約のほうはキリストの生涯が主なので、つい物語性のあるほうを楽しんでしまいます。2009/07/18