内容説明
設立準備期から第二次大戦期までの、長期にわたる八幡製鉄所の事業活動を、在来技術や兵器生産との関連、原料および原料炭の供給など、従来にない総合的分析により解明する。
目次
第1章 幕末~明治中期における鉄製大砲鋳造―佐賀藩と大阪砲兵工廠について(佐賀藩の多布施反射炉と大砲鋳造;明治中期における大砲鋳造問題)
第2章 製鉄事業の調査委員会と製鉄所建設構想
第3章 創立期の官営八幡製鉄所―第二代長官和田維四郎を通して
第4章 八幡製鉄所における筑豊地方からの原材料調達と筑豊鉱業主―石炭、石灰石の供給における麻生太吉
第5章 米軍による八幡製鉄所空襲について―原料コークス問題との関連で
著者等紹介
長野暹[ナガノススム]
1931年生まれ。九州大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。現在、九州国際大学国際商学部教授
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