内容説明
改革・開放路線による市場化は、地方分権の進展をもたらし、統合を阻害する「市場分断」という独特の現象が現れた。自動車産業の実証分析を通じて市場分断を体系的に解明、統合に向けて是正策を示す。
目次
序章 課題と方法
第1章 中国における市場分断の形成
第2章 市場分断形成のマクロ的要因―産業構造の同質性、地方分権と地方政府の財政請負制
第3章 市場分断形成のミクロ的要因―国有企業のシステムの特徴
第4章 自動車産業にみる市場分断
第5章 市場分断における地方政府の利益・コスト分析
第6章 市場分断の特徴とその要因
第7章 国内における市場統合の現状
終章 中国における市場統合の展望
著者等紹介
王保林[オウホリン][WangBaolin]
1964年中国北京市に生まれ、’87年中国人民大学工業経済学部卒業。’89年中国人民大学大学院工業経済学研究科修士課程修了。’98年東北大学大学院経済学研究科博士課程単位取得。現在、鹿児島大学法文学部助教授、経済学博士。共著に「工業行業管理」(’92年)「工業経済学新編」(’94年)「工業経済運行与調控」(’94年)、分担執筆に「世界経済評論」(’98年)ほかがある
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