内容説明
なぜ若者たちは、オウム真理教や統一協会に惹かれるのか。カルト宗教のマインド・コントロールとは、その手口は、解くためには…。
目次
１ 新々宗教と若者たち
２ オウム真理教
３ マインド・コントロール
４ 統一協会
５ カルトとキリスト教
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
テツ
11
オウム真理教のやらかした数々の事件も何となく忘れ去られている今日この頃。何故カルト宗教に人が集まるのかということについての著者の講演のまとめ。現実社会への不満や未来への不安なんて多少脳味噌を搭載していたら誰でも一度は抱くだろうけれど、その不安定な状態で支離滅裂でくだらない救いの方向に手を伸ばしてしまうかどうかっていうのは何によって決まるのかな。 自分も社会もそんな都合よく瞬時に変わりはしない。嫌になるほど遠回りしながら変革していくしかない。他者から与えられた救いを簡単に信じないためにはどうしたらいいのか。2023/08/05
ぼけみあん＠ARIA6人娘さんが好き
3
大分前に買ってナナメ読みのままだった本。カルト宗教に関してあちこちに発表した文章をまとめたもの。これが浅見定雄先生の最後の単著になるのかも知れない。そう思って心して読んだ。オウム真理教による坂本弁護士拉致事件など時期的に多少旧いものもあるが、改めて読んで個人的には色々と勉強になった。かつてはずいぶん愛読していた著者なので、前に読んだ他の本もこれを機会に再読したい。2012/07/05
すずきん
1
オウムと統一教会を中心にアメリカのカルト宗教の事例と共に語る。とっかかりには非常によさそう。もう少し色々な本を読んで深掘りしてみようかな。2017/02/26
はぴふる
0
970611
ゆかり
0
オウム真理教や統一教会の問題に関わってきた宗教学者がカルト宗教やマインドコントロールを解説する本。講演の内容をまとめたものなので、内容が似通っている部分があります。なぜオウムに若者が集まったのか、そこには高度に発達し固定化された社会に対して、不満を持つ若者たちを自らの行動で社会を変えることができると説いたことにあった。つまり、若者の社会変革と出世欲の両方を満たすことになったのだった。2023/07/19
