内容説明
私が大切にしたい看護とは何か。同僚や後輩にそれをどう伝えていけばよいのか…。患者の個別性に根ざした看護師の思考や行動は、他者との対話を通して新たに意味づけされ、生きた経験として再発見されます。西村ユミ氏が臨んだ3つの対話から、看護の問いを明らかにする現象学的アプローチの可能性を探ります。
目次
第1章 私の看護を再発見する(宮子あずさ×西村ユミ)(身体と肉体;生きづらい人生、気前よく;私だけの“問い”の見つけ方)
第2章 対話がつくる“生きた経験”(東京都済生会中央病院看護部)(経験を語る;言語化を促す「ワークショップ」という方法(西村ユミ)
読者として対話に参加する(東めぐみ))
第3章 言葉を待つ(谷川俊太郎×西村ユミ×細馬宏通)(“詩”という特別な言葉の働き;開かれる絵本、開かれる詩(細馬宏通))
著者等紹介
西村ユミ[ニシムラユミ]
首都大学東京健康福祉学部教授。日本赤十字看護大学卒業。神経内科病棟での臨床経験を経て、女子栄養大学大学院栄養学研究科(保健学専攻)修士課程、日本赤十字看護大学大学院看護学研究科博士後期課程修了。大阪大学コミュニケーションデザイン・センター臨床コミュニケーション部門助教授および准教授を務める。現象学・身体論を手がかりとしながら看護ケアの意味を探究している。臨床実践の現象学会主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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