出版社内容情報
世界帝国ローマの形成――その支配領域の拡大と市民団の変質は法・制度の問題と
してどのように克服されていくのか、いったいそれは国家ローマそしてローマ人にと
って何を意味するのか? 共和政期ローマの政治・社会を動かすものを、理念と現実
の葛藤の中から捉えた碩学の論集。
目次:
第Ⅰ部 政治と国制 世界帝国の成立過程/ローマと地中海世界/内乱の一世紀/キ
ケロ時代の騎士身分/ローマの財政機構/ローマ共和政期のいわゆる「党派」につい
て/フレゲッラエの叛乱考/プロウォカティオの権利をめぐる二、三の問題
第Ⅱ部 クリエンテラ再考 パトロネジ研究の現状と問題点/表現形式としてのクリ
エンテス/クリエンテラ-パトロネジの底にあるもの/フィデスとポテスタス、ポテ
ンティア/カエサルの寛恕
内容説明
帝国の形成は国家ローマそしてローマ人にとって何を意味したのか?共和政期ローマの政治/社会を動かすものを、理念と現実の葛藤の中から捉えた碩学の論集。
目次
第1部 政治と国制(世界帝国の成立過程―西洋における;ローマと地中海世界;内乱の一世紀;キケロ時代の騎士身分―土地所有について;ローマの財政機構―徴税について;ローマ共和制期のいわゆる「党派」について;フレゲッラエの叛乱考―ローマ市民権とラテン市;同盟国戦争におけるイタリキの国家組織について;プロヲカティオの権利をめぐる2、3の問題;ローマ支配下のイタリアの貴族と民衆―同盟市の場合)
第2部 クリエンテラ再考(パトロネジ研究の現状と問題点;表現形式としてのクリエンテス―クリエンテラ再考、その1;クリエンテラ‐パトロネジの底にあるもの―クリエンテラ再考、その2;フィデスとポテスタス、ポテンティア―クリエンテラ再考、その3;カエサルの寛恕)
著者等紹介
長谷川博隆[ハセガワヒロタカ]
1927年生。1953年東京大学文学部西洋史学科(旧制)卒業。名古屋大学文学部教授、中部大学教授などを経て、現在、名古屋大学名誉教授
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