出版社内容情報
アリストテレス以来の演繹法による推論から新しく得られる情報はないとして、科学的方法を示すための論理学として帰納法を提唱する。
内容説明
19世紀イギリスの思想家、J・S・ミルの最初の著作。『論理学体系』(初版1843年)の全訳(全4冊)。帰納に基づいた推論を提唱する科学方法論史上の古典。近年の研究の成果を踏まえた新訳を提供する。
目次
第5篇 誤謬推理について(誤謬推理全般について;誤謬推理の分類;単純視察の誤謬推理はあるいはアプリオリな誤謬推理;観察の誤謬推理;一般化の誤謬推理;厳密論証の誤謬推理;混同の誤謬推理)
第6篇 道徳科学の論理学について(序言;自由と必然について;人間本性に関する科学があること、またはありうること;精神の法則について;性格学あるいは性格形成の科学について;社会科学についての一般的考察;社会科学における化学的あるいは実験的方法について;幾何学的あるいは抽象的方法について)
著者等紹介
江口聡[エグチサトシ]
京都女子大学現代社会学部教授
佐々木憲介[ササキケンスケ]
北海道大学大学院経済学研究院特任教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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