内容説明
能町みね子、2×才。オカマだけど都内の某会社でOLやってます。こっそり働きはじめて約3年。会社の人は誰もその正体を知りません。アメブロで圧倒的支持を集める脱力系イラストブログを初単行本化。女子よりも女子らしい…のか?どきどきスローOLライフ。
目次
1 OLライフ(オーエル入門;くしゃみこわい ほか)
2 OLへの道―オトコ時代編(オレとらうま;あまずっぱい頃 ほか)
3 OLへの道―女性化編(覚悟をきめる;カレシいないの? ほか)
4 OLライフふたたび(最大危機ですよ;悲鳴レッスン ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
美登利
51
性同一性障害の人は、明らかに自分の性が違うことに違和感が、小さな頃からあるもんだと思い込んでいたけれど、こんなノリの人もいるのですね。何とも言えないイラストもご本人が描いているようで、何となくゆるい感じの文章と合わさって面白かったです。世の中には元から男でも女の子みたいな人もいるし、黙ってたらわからないかも?もしかしたら会社の同僚がそうだった!なんてことも有るとちょっと楽しかったりして。2014/01/14
AKIKO-WILL
37
アメブロで人気が出て、書籍化したんですね!しらなかったです。図書館でタイトル見て、面白そうと思い手を取りました。最初から女になりたいとは思ってなく、徐々に自分が他の男性とは違う事に気付いていく著書。読んでいてメイクとかの所では分かる〜と共感できる部分も!著書を見てみたいな。2015/10/12
アコ
30
アメブロを再構成し書籍化したという処女作。まずイラストの上手さに能町さんの多才さを知る。字もかわいい。タイトル通り、OL生活を軸としつつ、そうなるまで(なれるまで)の女になるための挑戦や葛藤などがコミカルに描かれている。彼女はとても強いかたね。そして人の痛みをよく知り柔和に対応できる賢いかた。性別を変えて生きるにあたっての“自分の意識を変えるというプレッシャー”というのはきっと大変なこと。でもそれらを常にどこか客観視して楽しげに乗り切る姿が素晴らしい。「あとがきもどき。」に綴られた思いが大変潔く深い。2015/03/22
mai
30
OLへの道は大変だなぁ。性別を偽って就業するのは精神的にも疲れそう。作者さんは大変な努力をしていて、読んでいると不思議とやる気?が出てきます。2013/09/03
ミナコ@灯れ松明の火
26
性同一性障害というのも病気なんだろうけれど、「病気」という言葉から連想される悲壮感はなし。不幸自慢だってこんなに辛い私アピールだってやろうと思えばできそうなのに、あっけらかんと、のほほんと。卑屈ではなく、周りに対する腰の低さも感じられるところも好感。性別は関係なく、この人そのものが持つ徳のようなものに惹かれて楽しく読めた。2011/09/18