目次
序章 ダーウィニズムとはなにか
第1章 ダーウィンの人間論
第2章 知識と進化
第3章 言語と進化
第4章 感情と進化
第5章 進化と倫理
終章 21世紀の人間観を考える
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
マウンテンゴリラ
2
人間とはなにか、どこへ向かうのか。こういった問いは、今や単なる知的好奇心だけではなく、地球環境の保全、人間そのものの存続に関わっていると言えるだろう。そういう意味において、本書の内容は多くの示唆に富んだものであった。中でも、ダーウィンという歴史的有名人について、新たなる一面というか、真の偉大さを教えられたような気がした。人類が存続への鍵になる、他者への共感といった性向を停滞させたまま、科学技術のみが突出し、大量破壊兵器や環境破壊手段を発展させている昨今の状況を見ると、悲観的にならざるを得ない。→(2)2017/11/02