内容説明
多様さのダイナミズム―歴史的背景を踏まえながら、道路、建築、メディア、芸術、性、フェミニズムなど多様なキーワードを取り上げ、アメリカの文化像を浮き彫りにする。
目次
アメリカ文化の展望―多様さのダイナミズム
植民地の文化の形成―17世紀の社会と多様性
近代市民社会の形成―フランクリンと「アメリカ」の独立
西部への道―欲望、祈り、犠牲の足跡、そして鉄路
歌声ひびく新大陸―アメリカン・ルネサンスとその文化
金めっき時代―文化の不協和音
白亜の街の悪魔―19世紀末から20世紀の都市文化
ハリウッド映画、覇権の成立―『チート』(1915)に見る「古典的ハリウッド映画」のスタイルとイデオロギー
性表現の規制と解放―文化と階級闘争
新聞・雑誌の銀河系―アメリカにおける活字メディアの発展
メディアの文化革命―ラジオ、テレビ、IT
女性の文化―家庭道徳の化身からフェミニズムへ
多文化主義と混血化―21世紀の人種のるつぼ
「アメリカの世紀」とその後―極地の宇宙、宇宙の極致
著者等紹介
亀井俊介[カメイシュンスケ]
1932年岐阜県生まれ。東京大学名誉教授。岐阜女子大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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call
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アメリカにおける文化の通史について述べた本。複数の著者により書かれている。アメリカ国民の持つ(持っていたかも?)精神性を垣間見ることができた。また、米文学への誘いでもあり、何か読んでみるかという気にもなった。全体としてわかりやすく、トピックもなじみやすく魅力的なものだった2017/02/26
康芳英
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大雑把なアメリカ文化史であると共に大雑把なアメリカ史の本でもある一冊。章ごとに執筆者が違うので結構違う切り口で書かれているのが面白さでもあり難点でもあり。個人的にはやはり現代よりも19世紀くらいまでの文化史の方が面白かった。2013/09/11