内容説明
HRM(Human Resource Management人的資源管理)をめぐる論議が近年熱を帯びてきている。これは従来PM(Personnel Management)と呼ばれてきたジャンルが、近年においてHRMと呼び習わされることが急速に浸透してきたことが大きな理由である。HRMをめぐる主な論点には、HRMとPMはまったく別の概念なのか?HRMは単なるPMの新しい現代的な呼び名なのか?HRMは、経営のパラダイムシフトを反映して必然的に、PMが新たな環境、時代に対応する概念として再定義され直して登場してきたのか?といったものがある。本書はこのような問いかけに一つの答えを出そうとするものである。
目次
第1部 PMからHRMへ(8つのアプローチの内容について;労使関係の歴史の俯瞰;PM、HRMの生起の背景;有力学者による、PM、HRM概念規定;PM概念とHRM概念の特性比較;学術書に見る、PM、HRMの特徴;現代におけるHRM動向を探る)
第2部 HRMとは何か(各アプローチのまとめ;各アプローチの結果についての分析と考察;HRMのキーワードを考察する;結論:PMとは何か、HRMとは何か?)