内容説明
幕末に生まれ、女子教育・女性解放の先駆者であった筆子。さらに日本初の知的障害児施設・滝乃川学園百年余の礎を夫亮一と共に築いた人―その筆子がなぜ闇に隠されたのか。それは日本の“近代”の影をも物語る。
目次
第1部 シンポジウム・近代を拓いた女性―いばら路を知りてささげし 石井筆子の生涯(“愛と忍耐”の女性史;石井筆子の近代―島崎藤村の青春に触れて;石井筆子の生涯;シンポジウム)
第2部 資料編(大日本婦人教育会雑誌第一号 大日本婦人教育会雑誌刊行趣旨;女子教育の話;思ひ出づ(つ)るまゝ
フロレンス,ナイチンゲール嬢と赤十字社事業
美人笑中に泣く ほか)
著者等紹介
一番ヶ瀬康子[イチバンガセヤスコ]
1927年生まれ。法政大学大学院社会科学科経済学専攻修了。経済学博士。現在、日本女子大学名誉教授、長崎純心大学教授
津曲裕次[ツマガリユウジ]
1936年生まれ。東京教育大学大学院教育学研究科博士課程退学。現在、長崎純心大学大学院教授。教育学博士
河尾豊司[カワオトヨシ]
1949年生まれ。東京大学法学部第二類(公法コース)卒業。現在、知的障害者入所更生施設(滝乃川学園成人部)生活支援員。2004年4月より社会福祉法人滝乃川学園法人本部直属、福祉文化室長に就任。滝乃川学園百年史編纂委員会事務局長兼務
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