感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
267
この巻はクリスマス。著者のアラン・ブラックウッドと訳・解説者の小野一郎氏の案内でめぐるクリスマスの歴史と世界のクリスマス。さほどページ数のない本なのだが、知らなかったこともいくつか。例えばヨーロッパ(国は特定されていなかったが)の伝統的なクリスマス料理はブタの頭の丸焼きだったとか。あるいは、クリスマスには道化役が欠かせない存在であったとか。さらには、クリスマスの次の日は「箱の日」と呼ばれて祝ったとか。1988年の刊行なので、写真がいささか古いのが残念。でも、短いなりによく編集されている。2023/12/21
ワタナベ読書愛
1
クリスマス特集。 1988年に刊行された世界のクリスマスを紹介する社会科絵本。キリスト教とローマやヨーロッパの土着の宗教が入り混じった様子や、クリスマスツリーの由来、料理や飲み物、歌などの昔の様子が絵で紹介され、興味深い。数百年前のクリスマスの雰囲気はおとぎの国の世界だ。 サンタクロースはキリスト教にあまり関係なさそう(少なくとも聖書には書かれていない)。また宗教行事以外のクリスマスの風習もあって、妙な祭りだ。 巻末に牧師先生の日本のクリスマスの歴史のお話もあり、大人も十分楽しめ、読み応えがある絵本だ。2019/12/25