時代の証言―原子科学者の昭和史

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時代の証言―原子科学者の昭和史

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  • サイズ B6判/ページ数 274p/高さ 19X13cm
  • 商品コード 9784810340334
  • NDC分類 429.04
  • Cコード C0040

内容説明

著書は、湯川秀樹、朝永振一郎と並ぶ日本の代表的理論物理学者で、今第一線で活躍する多くの研究者を育てた事でも知られる。本書はその著者が統計力学・中性子研究という純然たる学問研究の場から、戦後、原子力の平和利用というきわめて政治的・社会的問題にとびこみ、苦闘しつつ、自主・民主・公開という原子力利用の3原則を確立するまでの軌跡を赤裸々に描いたヒューマンドキュメントである。

目次

奇蹟の年(1932年)
理化学研究所の空気
新設大阪帝国大学
晴耕雨読の季節
遅い中性子との出遇い
不純な物質
菊池研究室の周辺
阪大の同僚たち
加速器の時代
忍びよる軍靴の跫音
核分裂発見
核分裂に関する論議
同位体分離
私の戦時研究
確率論及び統計論
戦争中の原子炉研究
敗戦の年
情報の餓え
日本学術会議の場で
サンフランシスコ条約、茅・伏見提案
中曽根予算、原子力憲章
ビキニ事件
藤岡ミッション
原子核研究所
関西研究用原子炉
大阪府原子炉問題審議会