海外旅行選書<br> インド・大いなる母―三等列車の旅8000キロ

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海外旅行選書
インド・大いなる母―三等列車の旅8000キロ

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  • サイズ B6判/ページ数 726p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784809907128
  • NDC分類 292.5
  • Cコード C0026

内容説明

カルカッタ近郊の農民たちが思いもよらなかったインド一周の旅に出る。その珍道中の一部始終をユーモア溢れる筆致で綴る異色の旅行記。

目次

プロローグ 月に暈がかかるとき
第1章 小さな村の旅立ち、カルカッタでの冒険
第2章 魂の都バナーラスへ
第3章 サールナート、バナーラスの聖と俗
第4章 カジュラーホー、アラハーバード、ハルドワール
第5章 首都ニューデリー、古都アーグラー
第6章 ジャイプル、ジョードプル、ボンベイ
第7章 アジャンター、ハイダラーバード、バンガロール
第8章 マイソール、ウータカマンドの休日
第9章 コモリン岬の落日、マドゥライ、マドラス
第10章 コナーラク、カルカッタの三日間、そして長い旅の終わり
エピローグ デルタの村に時は流れ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mittsko

5
いい物語だ! 45人の名もなき無学の貧しい村人たち、まだ四、五十代の「老人たち」があの広大なインドを周遊する二ヶ月間の旅に出る。小さな村世界しか知らない彼らにとり、そこは不思議と驚異に満ちた場所ばかり。心優しい男女らは行きし先々で何を見、戻りしとき何を失い何を得ていたのか… 69年実際になされたその旅に偶々触れたカナダ人学者が、その記録として80年に英語で上梓した「文化人類学的小説」(725頁)、まるでおとぎ話であるかのようなそのテクストを93年に邦訳したのが本書。厚い本だが、ぜひ読まれたし(*´ω`*)2019/04/02

しんかい32

5
実話をもとにした小説。この本はすごい。絶版だが、若い人に読んでほしい。インドのある村で、富裕な地主の未亡人が、自分の遺産を使ってインドを巡る旅に出るよう村人たちに言い残して亡くなる。言いつけどおり出発した四五人の貧しい老人たち。彼らの多くは、村の外の世界を知らない。連続するトラブルとカルチャーショックのなかで、死者まで出しながらも彼らは旅をつづけ、やがて自分たちが多くの可能性を持っていたこと、そしてその可能性を奪われてきたことを知る…。これは泣くよ。2011/11/29

とらぽん

3
インドへまた行きたいなと思ってすでに10年以上。ふらふらとシュレンドロと一緒に旅する気持ちでぼちぼち再読。これとインド建築入門とインドミニアチュール幻想がインド関係の本の中で最も好きですかね。90年代でしたが、あるテキスタイルの工場直販の店で「なんかこうもっとトラディショナルなプリントが欲しい」と言ったら、ユニオンジャック模様のを出されて、インド人と平たい顔族でお互いの真意を探りあったのを思い出します。今、同じように頼んだら、どんなものが出てくるかなあ。2014/05/02

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