感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ランフランコ
6
山の本を読んでいると山田昇という名前がちょくちょく出てくる。最強登山家などと言う言葉も見受けられる。しかし山田はあまり有名ではなく著書も無い。やっとこさメルカリで見つけたのが本著である。送られて来た時に写真集のような大きな本である事にまずビックリした。この本は山田達の有志が追悼の意味も込めて出版したようである。大変貴重な本でないかと思う。死の真相に迫りたいと願い、詳細なレポートとなっている。マッキンリーは風がどうやら猛烈なようだ。吹き飛ばされた事が原因のようである。植村直己もココで逝った。魔の山である。2022/12/09
ふたば＠気合いは、心を込めて準備中
3
ヒマラヤ8000m峰で実績を残していても、マッキンリーという山を征服するのは困難である。名のある登山家が6000m級のこの山で命を落とす。極北の気候とはこうも厳しい。最初こそ、チーム唯一の生存者(ベースキーパーだったから)やより近しい人たちの記述であるため、多少感情が先立っていたが、以降は淡々とした記録であり、この山の難しさがストレートに伝わってくる。2018/01/27
