内容説明
一つの丸い小さな卵が、順々に分割を繰返し大きく複雑な成体を形造る。しかも、カエルの卵からはカエルが、魚の卵からは魚が正確にできあがる。この一種マジックにも似た自然の所業は、昔から多くの人々を魅了してきた。本書では、この“身体づくりの不思議”にとりつかれた研究者達が、その仕組みをやさしく説きながら、読者とともに種明かしに挑戦する。
目次
序章 発生現象にひそむ不思議
1章 生殖細胞をつくる
2章 細胞の運命決定の謎を解く
3章 発生の重要なターニングポイント
4章 形づくりの基本ルール
5章 器官のできかたと誘導