目次
1 序論
2 第一法則:エネルギーは保存される
3 第二法則:宇宙のエントロピーは増大する
4 ギブズエネルギーと化学平衡
5 ギブズエネルギーと物理的平衡
6 分子運動と輸送物性
7 速度論:化学反応の速度
8 酵素反応速度論
9 分子構造と相互作用:理論
10 分子構造と相互作用:分光学
11 分子の分布と統計熱力学
12 巨大分子の構造とX線回折
著者等紹介
Tinoco,Ignacio,Jr.[TINOCO,IGNACIO,JR.][Tinoco,Ignacio,Jr.]
New Mexico大学で学士、Wisconsin大学で博士号をとり、Yale大学での博士研究員の後、California大学Berkeley校に移り現在に至っている。研究の興味は核酸、特にRNAの構造にある。1987年にヒトゲノムの塩基配列の決定をよびかけたエネルギー省の委員会では座長を務めていた。現在の研究テーマは単一RNA分子鎖の力学的なアンフォールディングである
Sauer,Kenneth[SAUER,KENNETH][Sauer,Kenneth]
オハイオ州クリーブランド市で育ち、Oberlin大学で化学を専攻し学士号を取得、ついでHarvard大学で気相反応の物理化学の研究でPh.D.を得た。その後レバノンのベイルート市にあるAmerican大学で3年間教鞭をとった。Melvin Calvinのもとで植物の光合成の研究で博士研究員を務めた後、1960年にCalifornia大学Berkeley校に移り、以来そこで研究している。Lawrence Berkeley National Laboratoryの物理生命科学部門において光合成に関与する光化学反応の分光学的研究と、これらの反応が水の酸化反応において果たしている役割についての研究を行うとともに、Berkeley校の化学科で一般化学と生物物理化学の講義を担当している
Wang,James C.[WANG,JAMES C.][Wang,James C.]
1966年から1977年までの間、California大学Berkeley校の教官を務めた後、Harvard大学の教官となり、現在同大学のMallinckrodt生化学・分子生物学教授職にある。研究はDNAとDNAに作用する酵素、中でもDNAトポイソメラーゼとよばれる酵素に焦点をあわせている。生物物理化学と分子生物学コースの教鞭をとっており、200報を超える論文を発表している。また、中国学士院、the American Academy of Arts and Sciences、the U.S.National Academy of Sciencesの会員である
Puglisi,Joseph D.[PUGLISI,JOSEPH D.][Puglisi,Joseph D.]
ニュージャージー州出身で、化学専攻の学士号を1984年にJohns Hopkins大学で、またPh.D.を1989年にCalifornia大学Berkeley校で取得した。その後、ストラスブール、ボストン、サンタクルスの大学で研究し、教鞭をとり、現在はStanford大学の構造生物学教授を務めている。研究はリボソームの構造と機能および、RNAの構造研究にNMR分光学を使うことに興味の中心がある。これまでに、Dreyfus Scholar、Sloan Scholar、Packard Fellowの奨学生となっている
猪飼篤[イカイアツシ]
1942年東京に生まれる。1965年東京大学理学部卒。現東京工業大学大学院生命理工学研究科教授。専攻は生化学、生物物理学。Ph.D.
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