内容説明
「あなたは生きていますか?本当の意味で、生きていますか?」家族のため、夢のため、今日もごみを求めて歩く子どもたち。輝く瞳が問いかける真の豊かさ、しあわせとは…。心ゆさぶられる真実にもとづいた12話。
目次
プロローグ 心の声
アンナの一生
バイバイ、スターシティ
ビニールいっぱいの愛
神さまからのギフト
最高のおもてなし
街中のマリア
はじめてのサンタクロース
優しいうそ
最期に食べたいもの
手のひらのお星さま
エピローグ その日特別きれいな花
著者等紹介
山口千恵子[ヤマグチチエコ]
沖縄県出身。SYD青年部勤務。2003年よりフィリピン、ごみ山の子どもたちとの交流・支援活動を始める。2005年からは「幸せの種まきキャンペーン・出前講座」の講師として、年平均80校の小・中・高校に招かれ、ごみ山を中心とした貧困の中に生きる子どもたちの現状を伝えている
葉祥明[ヨウショウメイ]
熊本県出身。絵本作家・画家・詩人。創作絵本『ぼくのべんちにしろいとり』でデビュー。1990年創作絵本『かぜとひょう』でボローニャ国際児童図書展グラフィック賞受賞。1991年北鎌倉に葉祥明美術館、2002年葉祥明阿蘇高原絵本美術館を開館(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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遠宮にけ❤️nilce
4
フィリピンのスモーキーマウンテンに住む子どもたちを描いた掌編集。これほどの環境からどのようにして生き延び、人生を作り上げていけばいいのか。見てきたものがはなから違う。2023/11/06
KIYO
2
【図書館】小学生新聞に紹介されていた一冊。パタヤスというフィリピンのごみが山積している場所で生計を立てている子どたちのお話の短編。貧困と不衛生さで満足に生活できない姿がありありと描かれています。2020/10/20
ちゃーぶー
2
1章ごとに、読者への問いかけがあるのですがそれが心に刺さりました。日本で何不住なく暮らしている私たちが、知っておかなければいけない話のような気がしました。2016/03/10
May
1
図書館が予約受付だけしてくれるようになったので、さっそく借りて読み終えました。 フィリピンのゴミ山で、売れるゴミを拾って生活している子供たち。 貧しくても、お腹が空いていても、たまのご馳走を自分だけ全部食べずに家族に持ってかえる子が多い。 学校で学ぶのが夢、大きくなるまで生きるのが夢、私たちの国では信じられないことです。日本は恵まれているんだな。2020/09/20
けいちゃん
1
スモーキーマウンテンについては聞いたことがあったが、あまり関心を持っていなかった。読んでいるとき、苦しかった。一話終わるごとに、自分を振り返った。2019/07/10