内容説明
アルコール・薬物・たばこ・食べ物などの依存症になっている本人と家族が語った驚愕の体験。
目次
第1部 35人の物語(私が聞きたかった「ごめんなさい」;夢を描いて約束しても;私に生まれてよかった;食べ吐きにまみれた青春 ほか)
第2部 物語に添えて(アディクションってなんだろう?;用語の説明;アディクション関係のグループ一覧;アディクション関係のグループ年譜 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
gtn
21
「依存症の本人は命をかけて飲んでいるのだから放っておきなさい」とアルコール依存症患者の妻にかけた専門家の言葉に得心する。そのとおり。本人は破滅覚悟で飲んでいる。すべて自己責任である。それに家族が付き合う必要はない。2020/07/17
中本 雄大
1
35人もの依存症で苦しんでいる(きた)方たち自身が物語を書いていることがすごい。治癒はされない病気であっても、回復をできたことのあらわれであり、依存症者にとって彼らがいることが救いである。 35人の物語は、代表的な物質依存の「アルコール依存症」、「薬物依存症」、一般的になりつつ行為過程依存の「ギャンブル依存症」「カード依存症」「習慣的(性的)逸脱行動(児童虐待、DV、性依存)」、まだ一般にはマイナーな関係依存の「共依存」まで描かれている。 どの35人の物語を読んでも頭をよぎるワードが1つだけある