内容説明
20世紀最後の四半世紀に、われわれは、国連の主催する一連の国際会議を通じて、国際法秩序のあり方が、ジェンダーを機軸に大きく転換しつつあることを経験した。女性差別撤廃条約と選択議定書は、そうしたなかで、ジェンダー視点から国際法学を再構築するための重要なトゥールと位置づけることができる。本書は、このような認識の下に、ジェンダー視点を縦軸に、女性差別撤廃条約選択議定書を横軸にして、フェミニズム国際法学の構築を試みるものである。
目次
第1部 国際法学におけるジェンダーの主流化
第2部 女性差別撤廃条約の現状と課題
第3部 女性差別撤廃条約選択議定書の分析
第4部 女性差別撤廃条約選択議定書と日本
第5部 関連人権条約および関連機関の実行
第6部 女性の人権に関する各国の対応
著者等紹介
山下泰子[ヤマシタヤスコ]
文京学院大学経営学部教授・中央大学法科大学院客員教授、国際女性法学。中央大学大学院法学研究科博士課程満期退学、法学博士
植野妙実子[ウエノマミコ]
中央大学理工学部教授、憲法・フランス公法。中央大学大学院法学研究科博士後期課程満期退学
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。