内容説明
労働法の現代化は、一貫したテーマであり、新しい経済と情報社会の挑戦に対する回答である。ここでは、テーマも方法も今日的な関心の中心である。特に取り組まれている問題は、とりわけ、エンプロイアビリティ、起業家精神、適応能力および均等待遇であり、これらは継続的な訓練、起業家イニシアティブの発揮、労働市場の適応能力、差別される:恐れのある集団に関する公正な条件等々といった問題に関わっている。
目次
総論(制度的枠組み;ソーシャル・パートナー;労働法に関するEUの権能;欧州労働法:トレーラーか機関車か?)
第1部 個別的労働法(労働者の自由移動;国際労働私法;個別雇用契約;保育と職場における年少者の保護;均等待遇;母性保護;労働時間、日曜休日、夜間労働および育児休業;健康と安全;利潤と企業業績への被用者参加;企業リストラクチュアリング)
第2部 集団的労働法(団体交渉;労働者参加)
著者等紹介
ブランパン,ロジェ[ブランパン,ロジェ]
ベルギーのルーヴァン大学およびオランダのブラバント大学の法学部名誉教授として、ベルギー法、ヨーロッパ法および比較労働法を教えている。ルーヴァン大学法学部長(1984年‐1988年)、国際労使関係協会代表理事(1986年‐1989年)、国際労働法社会保障学会代表理事(2000年‐現在)およびベルギー労使関係学会代表理事(1967年‐1997年、現在名誉代表理事)を歴任。ブラッセル、フロリダ、ジョージア、アンセド・フォンテヌブロー、ミシガン州立、ケンタッキー、パリ、上智の各大学の客員教授を歴任。「国際労働法百科全書」の編集者、「国際法律百科全書」および「比較労働法速報」の総編集者であり、またクリス・エンゲルスとの共著「比較労働法・労使関係」(第6版1998年)を有する。著書「ヨーロッパ労働法」は10を超える言語に翻訳されている。フレミッシュ・王立科学・アカデミーの会員(1992年‐現在)であり、ハンガリー・セゲト大学の名誉博士(1997年)でもある
小宮文人[コミヤフミト]
北海学園大学法学部教授
浜口桂一郎[ハマグチケイイチロウ]
衆議院厚生労働調査室次席調査員
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